大阪・ミナミのメンズコンセプトカフェ、いわゆる“メンコン”の経営者らが摘発。
5月20日、メンズコンセプトカフェの経営者・大田正人容疑者(41)ら9人が、風営法違反の疑いで逮捕されました。
大田容疑者らは大阪・ミナミにあるコンセプトカフェ5店舗で、風俗営業の許可なく男性従業員に客への接待行為をさせた疑いが持たれています。
ルールを守って営業する店では、どんな営業をしているのでしょうか。
通称“メンコン”と呼ばれるメンズコンセプトカフェは、執事や王子様などのテーマに基づいてコスプレなどをして接客をしています。
執事喫茶シスメアパルス・さこ店長:
お話しする程度。プライベートの連絡は一切取らないとか、必要以上に距離感をつめないですね。
若い女性の間で人気がある一方、本来はカフェであるはずの“メンコン”。
しかし、業界にある異変を感じていました。
執事喫茶シスメアパルス・さこ店長:
ボーイズバー・ホストクラブに近い業態のお店が増えてきたんじゃないのかな。
近年、ホストクラブに対しては金銭トラブルの増加などにより警察が警戒を強化。
それを背景に、このところ“悪質メンコン”が増えているというのです。
「(自主規制などで)売り掛けも色恋も禁止になったじゃないですかホストって。でもメンコンは当たり前にある。メンコンの方が治安は悪くなってきている」という声も聞かれました。
今回摘発を受けた店舗のメニュー表にあったのは、165万円もするドリンク。
通常の飲食店と変わらないはずの“メンコン”が一部でさらに悪質化することに、専門家は警鐘を鳴らします。
立命館大学 産業社会学部・武岡暢准教授:
(“コンカフェ”や“メンコン”は)響きが柔らかかったりとか、キャバクラとかホストクラブとかに比べると、ちょっとオブラートに包んでるので、働く人を集めやすい。ホストクラブの営業に対する規制が変化することによって、一部分はホストクラブ以外のところに流れていくんじゃないかな。
FNNプライムオンライン